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2011年6月

有機物施用とアミノ酸吸収について

少し前まで、植物は窒素を硝酸イオンやアンモニアイオンなどの無機状態でしか吸収しないと思われていた。もちろん、それが主要な吸収形態であることは間違いないが、最近ではアミノ酸やペプチドの形でも根から直接吸収されることがわかっている。また、たんぱく質であるヘモグロビンのみを窒素源とした水耕栽培で水稲を栽培した場合、稲の根の皮層細胞において細胞膜が細胞内にくびれこんでヘモグロビン粒子を取り込むことも報告されている

無機栄養のみを吸収するという考え方では、土壌への有機物の施用は土壌物理性の改善、塩基置換容量(保肥力)の増大、微量要素の供給、土壌微生物の活性化がその目的となる。しかし、有機窒素源としてたんぱく質を多く含む有機質資材の場合、その発酵(分解)過程で多くのアミノ酸などが生成される事になる。ただ、土壌中ではアミノ酸もそのまま存在していられるわけではなく、土壌微生物の活動によってアンモニア態窒素から硝酸態窒素へと変化していくため、土壌中のアミノ酸含有量は常に変化していると思われる。

それでは、アミノ酸による窒素成分の吸収が無機栄養と比較して植物の生育にどのような違いがあるのだろうか。植物に吸収された窒素成分は大雑把に言うと硝酸態→アンモニア態→アミノ酸→たんぱく質と合成されていくが、その過程でそれぞれ炭酸同化産物と反応する。日照が十分で、光合成が旺盛に行われているうちは硝酸態窒素の吸収のみで問題ないが、冷害のときなど照度が不足していて光合成が十分に行われていない場合はこれらの反応が滞るために硝酸態窒素が植物体内に蓄積していき、軟弱徒長になり、病気にかかりやすくなる。ここで吸収された窒素源がアミノ酸であれば、最初の2つの合成過程(硝酸態→アンモニア態→)が省略できるため、炭酸同化産物が少なくてもタンパク質合成がスムーズにできると言う事になる。このため、この考え方を適用すれば寡日照下でも健全に育ちやすいといえる。このあたりは1970~80年代に東大で研究されていたが、直接リンクできる文献がないので、日本植物生理学会の質問ページへリンクしておく。

ただ、上記リンクにもあるようにどのようなアミノ酸であっても植物の生育に有効であるというわけではない。植物ごとにアミノ酸に対する反応は複雑に違うためただアミノ酸を施用しておけばいいというものではない。アミノ酸を積極的に施用したとしても、土壌中で分解され、すべてアミノ酸のまま吸収されるというわけでもないだろう。

では、有機物を積極的に施用していれば、常に分解によってアミノ酸が供給され、いいのではないかとも考えられるが、それも程度問題である。有機物、有機質肥料であってもやりすぎれば、結局土壌中の無機態窒素が増え、化成肥料をやっているのと変わらない状態になる。また、だからといって化成肥料が悪いというわけではなく、植物の状態に合わせて適正量を施用すれば植物は健全に育つ。何より有機物は植物の必須元素をバランスよく含んでいるわけではない。有機質肥料だけで栽培を行うにしても、その成分を良く知り、うまく組み合わせなければ結局植物は健全に育つことはできない。また、たい肥の連年施用は植物のマンガン、銅などのミネラル不足につながることも東京農業大学客員教授の渡辺和彦氏によって指摘されている。

有機質肥料、資材の施用によって土壌の物理性が改善され、ミネラルやアミノ酸の供給になり、植物の健全な生育に資することは間違いない。しかし、それも程度問題であり、それぞれの有機質資材、植物の性質に合わせて施用することが大事である。アミノ酸は寡日照時などの植物への窒素供給源として有望ではあるが、たい肥など有機質資材の施用だけでは目的とする栄養素の供給がうまくできるとは限らない。私としては、今までにも何度か主張しているが、土壌診断を実施しつつ、たい肥など有機質資材で土づくりを図りながら有機質、化成にこだわらずバランスよく肥料の施用を行うのが理想ではないかと思っている。

ところで、化成肥料を忌み嫌う人もおられるようだが、何度もいうように化成肥料が悪いのではない。その性質をきちんと理解せず、使いすぎる人間側の問題である。化成肥料に含まれる硝酸態窒素、アンモニア態窒素と有機物を分解して得られるそれらとは何の違いもない。化成肥料は微量要素も含めて土壌中の栄養バランスを矯正するのに向いているし、栄養素の含有量が多いため施用労力も少なくて済むのである。上でも述べているように、たい肥と有機質肥料、化成肥料をうまく組み合わせて上手に使うことが土壌・肥料の点において栽培を成功させるコツである。

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昔やってた遊びについて語ってみた

またしてもツイッターから拾ってきたネタで申し訳ないが、相互フォローしているひえたろうさんがビー玉遊びについてツイートしていたが、それが自分が記憶していたルールと若干違っていたような気がしたので、自分はこういうルールだったとリプライした。それがきっかけとなって少々やりとりがあり、私は結構ルールを覚えているようだったので、それをブログにまとめてみることにしたのである。また、他の遊びについてもルールが思い出せたものについては書いてみたい。ここまで書いた時点ではビー玉以外は全くの未定である。

1 ビー玉
ビー玉については、勝負の行方によってビー玉そのものを賭けてやりとりする賭け事であった。以下、そのルールについて記憶に残っている限り書く。

まず、十字に穴を穿つ。さいころの5の目を角を上に向けて並べたような感じである。さらにその向こう側にもう一つ穴を穿ち、計6つの穴を作る。その並びは次のような感じである。数字の順番に交代で次の穴を狙っていく。

Photo

距離的にはそれぞれ1~1.5mくらい離れていたとおもう。これはその場の雰囲気で適当である。

まず、手前側の線に立ち、じゃんけんなどで決めた順番にプレイする。最初は投げて転がしたかもしれないが、とにかく一番手前の穴を狙って投げる。で、穴に近い者から順番に次のプレイができるのである。

穴に入ると、続けて自分の順番である。入らなければ次の人に交代。次の穴を狙うときは、自分のビー玉が入っていた穴の縁から次の穴を狙うのだ。最初の穴の次は真ん中の穴だが、真ん中の穴の次は左右どちらの穴を狙っても良い。このとき、利き腕でない方の親指を穴の縁にかけ、小指を利き腕の小指に連結してめいっぱい伸ばし、その状態でビー玉をはじくことができれば、穴の縁からはじいたと見なす。それを実現してみたのが次の写真である。

P1020224

基本的には次の穴を狙うのだが、自分のビー玉を他の人のビー玉にあてれば自動的に次の穴に進める。その時、あてた他人のビー玉が穴に入れば、その他人のビー玉を自分の好きな場所に配置できる。ビリヤードで、ファウルになったときに似たルールであるが、こうやって誰かの玉をあてやすくして、なお次の穴の近くに持って行ければなおさら有利なのである。もちろん入ってしまえば最高である。

このように交代でプレイし、1→6まで順番に全部の穴をクリアしたら6→5→2→1と戻る。・・・というような記憶があるのだが、戻らなくても良かったかもしれない。とにかく、戻ってくるという事で話を進めると、1まで戻ったら戻った者は「鬼」になる。鬼はどの順番でどの穴を狙っても良いが、順番を巡るルールについては他のプレイヤーと同じだったように思う。で、鬼は他のビー玉を狙ってそれに当てることができれば、そのビー玉を獲得できるのである。

以上が、自分の記憶しているビー玉のルールである。とはいえ、最後にプレイしてから30年を軽く超えているので、全く記憶には自信がない。どなたか補強していただければ幸いである。

さて、最初にビー玉以外の遊びについても書くかも、と書いていたが、長くなったし、他の遊びにまで手を出していたのではいつまでもエントリが完成しない。そこで、今後の予定(てか希望)を以下に挙げて今回は勘弁していただきたい。

2 天大中小
3 やねころ
4 ねころん

これ以外にも思い出せたら書いてみたい。しかし、これらについても正直記憶はかなり怪しいのであるが・・・。ああ、「べったん」てのもあるなぁ。

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高速道路無料化社会実験が終わる前に無料区間を走ってみた

というわけで、初めてのツーリングレポートである。とは言っても、ちょっと前まで小型二輪免許しか持ってなかったために高速乗り入れは適わなかった。でもETCがついてないのでめんどくさいな、と言うわけで今まで走っていなかった。そこでとりあえず高速道路を走ってみたいという単純な動機で思い立ったそれだけのツーリングである。しかし、平成23年6月19日で高速道路無料化社会実験も終わるということでここは無理矢理にでも行っておかねば、と相成った。

で、一番近い無料化区間はというと高知~須崎東であるが、高知ICにたどり着くまでに150kmくらいある。そこまで高速を使うかどうかも迷ったのだが、のんびり走りを楽しもうということで(小遣いがないともいう)地道を走っていくことにした。

嫁が作ってくれた弁当を携え、国道32号線を南下し、猪ノ鼻峠を越えて徳島県に入る。吉野川沿いを西へ、途中から川と共に南に向きを変える。

ここで、小歩危、大歩危峡という絶景の渓谷に至るのだが、その少し手前ですごく恐ろしい吊り橋を見つけた。どうやら、山の管理道に入るための橋らしく、歩行者しか渡れそうにない。というわけで渡ってみたものの、これが恐ろしいのなんの!通路がグレーチングで、3~40m(もっとか?)はありそうな川面までが丸見えなのだ。私は高所恐怖症というほどでもないが、あまり高いところが得意でもないので、キン○マが縮み上がってしまったが、とりあえず往復して涼しい風に当たってきた。

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さらにしばらく32号線を南下、道の駅大歩危で休憩。全然知らなかったが、子泣きじじいは大歩危が発祥の地らしく、道の駅内部に妖怪屋敷というアトラクション(?)があった。ちょうどオープンの時間にかち合ったようで、妖怪屋敷に入っていく子泣きじじいと一つ目入道を目撃した(笑)。もちろん、妖怪屋敷潜入は子供を連れてきたときのために取っておくのである。決して小遣いが足りないからではない(泣)。

そしてしばらく行くと「日本一の大杉」がある大豊町に至る。今まで何度も通ってきたが、一度も見たことがなかったので立ち寄ってみた。日本一とはいうが、屋久杉との関係はどうなんだろう?しかし、確かに大きな杉で、荘厳さを感じさせた。

そして、途中はすっ飛ばしていよいよ高知市内へ至った。交通標識だけを頼りに高知インターを目指す。高知インター手前の交差点で信号待ちをしていると、地元ナンバーの軽トラのオッサンに声をかけられた。高知弁はわからないので、申し訳ないが自分の言葉で書かせていただく。

「えらい軽装で遠くからおいでになったんやね」
「はい、高速の無料化がもうすぐ終わるというので、日帰りで走りに来ました」
「ほぉ、そうかいな。まぁ気いつけて」
「はい、それじゃ」

いよいよバイクによる高速初装甲である。いや、初走行である。しつこいが、ETC未装備なので一般レーンに入り、自動発券のチケットを受け取る。入ってすぐバイクを一旦停め、ジャケットのポケットにチケットを突っ込み、いよいよ走り出す。加速車線を3速で引っ張るがタコメーターがないので、感覚で適当に回し、加速して80km/hを超えたところで走行車線へ。いやいや視界が広くて気持ちいい!100km/hまでは何のストレスもなくスルスル加速する。エンジンの振動も80km/hよりかえって心地よいくらいになった。この辺りは高速とは言え対向車線なのですぐ前方車に追いつき、安全のため余裕の車間を取って巡航する。70km/hくらいだと、楽々である。高速ではちょっとしんどいかもと思っていたが、流すだけであれば250ccでも全く余裕だった。片道2車線になったところで追い越し車線に出てみる。ぬふわkm/hまで出してみるがまだまだ余裕。しかし、ヘタレなのでチャレンジはここまで。すぐ追い越し車線も終わり、走行車線へ戻って70km/h巡航となった。

ここで空腹に気づいた(笑)。出口で出てからお昼にしようかと思ったが、せっかく弁当を持っているので土佐PAで昼食を取ることにした。ここでしばらくTLを消化しながら弁当も消化(爆)。用足しも済ませて出発。程なく須崎東インターに到着して料金所の可愛いお姉さんにチケットを渡し、お金も払わないのに「ありがとうございました」と挨拶され、良い気分で料金所を出た。

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インターを出てすぐのコンビニでアイスを購入し、店先で食べながらしばし休憩。また150km以上を帰らねばならない。夕方までには自宅に帰りたかったので、今回はほとんど観光もなしに出発した。

帰りは道の駅大杉、ちょっと走って道の駅大歩危で休憩。大歩危では今度は猫娘に会う。仕事が終わった後らしく赤ちゃんを抱っこした猫娘としばし談笑した後、道の駅大歩危を後にし、自宅への帰路についた。今度来るときは長男とのツーリングだったら良いなぁ。

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