JIN -仁- ドラマ化
集英社の漫画誌「スーパージャンプ」に連載されている「JIN-仁-」(作画:村上もとか)がドラマ化されるという。
この漫画は、南方仁という現代の医師が、幕末の江戸にタイムスリップし、現代医療の知識を使って病人やけが人を治療することで、歴史上よく知られている様々な事件に巻き込まれていくというストーリーだ。
幕末の江戸とあって、登場人物も勝海舟、坂本龍馬、緒方洪庵など非常に派手だ。
それらの人物と絡み、現代医療を駆使してはいるが、現時点では歴史を大きく変えるようなストーリー展開にはなっていない。だが、(少なくとも素人目には)正確なな医療知識と緻密な取材がバックに見え、それをきちんとストーリーに絡めてメリハリのきいた展開を作り、私には非常に楽しめる作品になっている。
私の連れ合いもこの漫画を読んでいるのだが、連れ合いによるとドラマ化するのがTBSだと聞いて少々不安に感じているようだ。どうも、TBSには彼女にとって面白いドラマがなく、TBSはドラマが苦手なテレビ局だという認識らしい。
また、配役も主人公の仁を大沢たかおだと聞くに及んで、少々地味な配役だと思ったようで、「うーん」とうなってしまった。
私はドラマはほとんど見ないからTBSがどうこうは言えないし、大沢たかおがどんな役者かも知らないので何とも感想の言いようがないが、非常にお気に入りの漫画のドラマ化だけに楽しみにしてるのだ。
そのあたり、ドラマに詳しい人が誰か解説してくれないかなぁ・・・。独り言です>誰となく(笑)。
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コメント
多分オレで好いんだろうと思いますので(笑)、原作やドラマの予備知識は何もないんですが、ちょっとばかり意見を。
>>どうも、TBSには彼女にとって面白いドラマがなく、TBSはドラマが苦手なテレビ局だという認識らしい。
そのような認識で概ね間違っていないと思います。
大昔は「ドラマのTBS」と異名をとったドラマ巧者の局だったんですが、オウムビデオ事件以来局の経営全体が左前になって、この際に多くの優秀な人材が局外に流出したと謂われています。廿世紀末には、いち早くホールディングカンパニー制を採り入れたり、多角化を打ち出したり、とにかく経営を健全化するのに大童だった印象があります。
さらにそれ以前の八十年代後半から九十年代にかけてはCXのトレンディドラマ全盛期があって、地味で泥臭いホームドラマや時代劇主体のTBSドラマは視聴率的に苦戦を強いられたと謂う経緯があり、旁々、現在に至るまでに何とか高視聴率を期待出来るのは渡鬼や金八、水戸黄門のような過去の遺産とも謂える長寿シリーズだけと謂う有様です。
すでに過去の黄金期を支えた人材も局内には残っておらず、現在最前線に立っているのは福沢諭吉の曾孫とか丹羽文雄の息子とか、何だか偉いんだか偉くないんだかわからない連中ばかりですね(笑)。
エースPである諭吉の曾孫は、「ビューティフルライフ」や「グッドラック」でキムタクと組んでヒットを飛ばしましたが、調子に乗って「華麗なる一族」でロボ鯉を泳がして笑われている始末です(木亥火暴!!)。丹羽文雄の倅に至っては、衛星部門のBS−iの出で代表作が「ケータイ刑事」シリーズですから、まあ大したモンじゃありません。
TBSの実制作部門としては、元の木下プロであるドリマックスがありまして、現在は一〇〇%子会社化したみたいです。この会社はTBSのドラマだけ制作しているわけではない(CXの共同テレビみたいなものです)のですが、ドリマックスらしさと謂うのは一種の当たり障りのなさみたいな性格ですね。昔で謂えば「毎度おさわがせします」みたいな、引っ懸かりのない明朗調が得意です(笑)。
たしか、僅かでも勢いを盛り返したのは一連のキムタクドラマとか、後はCXのヤングシナリオ大賞で世に出た野島伸司が一時期TBSで集中的に仕事をしていた時期に、「高校教師」とか「人間・失格」、「未成年」辺りが少しヒットしましたかね。ただその野島マジックも「あいくるしい」がコケてかなり神通力が失せています。今年だと「ラブシャッフル」が野島ドラマのラインで、「MR.BRAIN」が諭吉の曾孫+キムタクラインのドラマですね。
要するに、局の制作力じゃなくて特定の俳優や脚本家の力でヒットした作品があると謂う程度です。総じてここ四半世紀くらいのTBSドラマは、面白くないものが九割を超えると視て間違いないでしょう。ごくたまーに、「パパとムスメの七日間」みたいなまぐれ当たりを飛ばす程度ですね。
就中この局がダメなのは、残念ながら劇画原作ドラマのジャンルでして(笑)、記憶に新しいところでは「クロサギ」とか「鉄板少女アカネ」なんてのがありますね。前者は山ピー人気で数字は悪くなかったですが、オレの中での評価はダメダメですし、後者のほうは堀北真希主演で日曜劇場史上最低平均視聴率をマークしました。
何処がダメなのかと謂うと、どうもこの局の伝統的な社風として力の入れ具合とかリアリティの方向性が完全に間違っていると謂う共通点があって、ベースにあるのがホームドラマみたいな一本調子で泥臭いリアリズムですから、劇画原作のドラマでも何処か垢抜けなくて泥臭いんですね。
さらにそこに、変に気負って間違った方向に力を入れる傾向がありますから、見ていていたたまれなくなるような頓珍漢なところに妙に気合いが入っていたりしますね。そう謂う泥臭い気合いの入れ方にそぐわない物語構造だったり、力を入れて演出されてもそれに耐えられないような稚拙な脚本だったりするものですから、総じてどうもこの局のドラマ、就中劇画原作ドラマは「どっか間違ってるんじゃないか」と謂う気持ち悪さを感じることが多いですね。
前述のような事情で、昔の黄金期からの人材的連続性は喪われているはずなんですが、有形無形に残っている社風のようなものがありまして、泥臭い糞リアリズムに合致する題材に出会うと、たま〜にまぐれ当たりを飛ばすこともままあります。
パパムスなんてのも一種TBS向きの明朗調の題材でしたし、劇画原作ドラマのジャンルで最近最大の収穫は「ROOKIES」のヒットですかね。あれはもうお話の中身としては物凄くありふれたスポ根友情ドラマなんですが、力のある若手を集めて直球勝負の糞リアリズム演出で勝負していて、芝居の面白さで毎回見応えのあるドラマでした。
なので、一概にTBSだからダメに決まっているとは断言出来ないところがありまして、題材次第の側面はありますが、ROOKIESみたいなのは一〇〇に一つくらいしかない当たりですから(木亥火暴!!)、期待しないで観ると当たりが出る可能性がないでもない、くらいの感じですね(笑)。
投稿: 黒猫亭 | 2009年7月25日 (土) 22時33分
>黒猫亭さん
妙な召還に応じていただきありがとうございます(木亥火暴!!)。
とすると、原作の内容から考えてかなり不安、といわざるを得ません(笑)。ドラマ制作側は、原作と若干設定を変えることを考えているようですし、黒猫亭さんがおっしゃっているような「変な方向に力が入る」ことで原作の良さを消してしまいそうな予感でいっぱいです。
原作は突拍子もない設定ながら史実を上手く取り入れ、リアルに見えるストーリーを構築していますが、設定を少しいじくること、ドラマ終了までに原作は終わりそうにないことからTBSでなくてもとんでもない方向に向いてしまいそうな気はしていたんですけど・・・。
当初、原作を連載している漫画誌に「ドラマ化決定」のみ発表され、放送局も何もわからなかった時にはもしかしてNHKのBSなどでチープなドラマにされてしまうのではないかと少々心配していたのが、普通の民放でゴールデンにやるということで力が入ってるんやな、と安心しかかったんですが、そう言うわけにも行かないようですね(笑)。
黒猫亭さんがおっしゃるとおり、期待しないで見る、という姿勢でいきたいと思います(苦笑)
投稿: がん | 2009年7月26日 (日) 00時25分
そろそろ放映が始まると謂うことで、すでに公式サイトが出来ています。
http://www.tbs.co.jp/jin2009/
ちょっと絵面的に微妙感が漂っていますが(笑)、スタッフの顔ぶれを見ると、近年のTBSでは割合良い仕事をしている布陣ですので、思わぬ拾い物になる確率は若干高くなったと言えるかもしれません。
ただ、日曜劇場は最近内容・数字ともに低迷気味なので、まだ予断は許しませんねぇ(笑)。
投稿: 黒猫亭 | 2009年9月19日 (土) 09時19分
>黒猫亭さん
早速公式サイト覗いてきました。スタッフの顔ぶれについてはよくわかりませんが、とにかく「思わぬ拾いもの」になる確率が少しでも上がったのは喜ばしい限りです(笑)。
原作は非常に面白い作品ですから、そのイメージを損なうことなく映像化できればそれで十分だと思うんですが、どうなんでしょうね・・。
現時点で見られる映像的には、大沢たかおの主役は自分的にもちょっと微妙ですが、それを跳ね返す演技を見せてくれたらいいんですけど(^^;。
投稿: がん | 2009年9月19日 (土) 16時55分